けんこう通信~鍼灸~

コラム けんこう通信~鍼灸~

 

こんにちは!

12月も残り1週間となりましたね。

クリスマスで三田市の街中は賑わっているのではないでしょうか。

本日もけんこう通信は更新していきますので是非ご覧ください!

 

さて、今回のけんこう通信は「鍼灸」についてです。

鍼灸治療に関して、知らないことばかりではないでしょうか。

「やってみたいけど鍼は怖い」「お灸は熱いのでは?」という方々もおられると思います。

そこで、鍼灸治療の効果やメカニズムをご紹介したいと思います!

 

まずは簡単に鍼灸とは何かをご説明します。

鍼灸治療とは、身体に鍼や灸を用いた刺激を与えることで、人が持つ自然治癒力免疫力を高めて治療から病気や怪我の予防まで行います。

鍼の刺激により、神経系、内分泌系、免疫系などに作用し、その結果、血流改善、内臓機能の調整、鎮痛作用、免疫力の向上など、多くの効果があることが分かっています。

 

《鍼》

筋や腱を刺激することで鍼の感覚が脳へ伝わり、刺鍼部位の筋肉の緊張が緩和されます。

鍼の刺激が神経を介して脳に達することによって、脳内にβエンドルフィンという鎮痛作用がある内因性モルヒネのような物質が放出されます。

これによって様々な痛みが感じにくくなると考えられています。

他にも、白血球や大食細胞などを増加して身体の防衛力を高める作用や、免疫能力を高める作用があるとも言われています。

鍼にはいくつも種類があり、用途に合わせて使い分けて使います。

子どもに使用する「小児鍼」や、テープのように貼り持続的に刺激を与えることができる「皮内鍼」「円皮鍼」など様々な鍼があります。

 

《灸》

お灸とは、よもぎの葉の裏にある綿毛だけを採り出した「もぐさ」を使ったもので、もぐさをツボに置き、火をつけて温めることで血行をよくし自然治癒力を高めるためのものです。

お灸の熱がポリモーダル受容器(侵害受容器)を刺激することで周囲の血管を広げます。

浮腫みには、皮膚の温度が極度に低いところにお灸を行うと効果があります。

昔はもぐさを使った方法でしたが、今では「せんねん灸」など自宅で灸師免許がなくてもできるお灸が増えています。

 

 

鍼は注射器よりも細く、痛みを感じることも少ないので、初めての方でも「思ったより怖くなかった」「痛くなかった」と仰る方々も多いです!

もちろんお灸のみの使用でも効果はあり、私たちの施術でもお灸のみを使用し、冷えや浮腫みの改善を目指していることが多いです!

お灸にも優しい熱さのものから、とても熱いものまで種類はたくさんあり、一人ひとりの熱の感じ方に合わせたお灸を使用しています。

お灸の施術後は「足がほかほかしてきた」「熱くなくて気持ちよかった」など、鍼と同じく良いイメージを持っていただけています。

 

 

今回のコラムで少しでも鍼灸治療のことを知っていただければと思います。

年末に向け忙しい時期ですので、どうぞご自愛ください。

 

では、最後までご覧いただきありがとうございました!

 

(担当)南原 真樹子