けんこう通信~噛む健康法~

コラム けんこう通信~噛む健康法~

こんにちは!

今日は2018年最後の日です!

新しい年を迎える準備は整っておられるでしょうか。

年末年始にかけ近畿にも最強寒波がきているので、暖かくしてお過ごし下さい。

 

さて、今回のけんこう通信は「噛む健康法」についてご紹介します!

この時期は年末年始休暇により、お節やお雑煮など食べることが増えてきます。

そこで、噛むことがとても大切な健康法であるという事をお伝えしたいと思います!

 

昔はたくあんやゴボウなど穀物や野菜が中心のよく噛む習慣がありましたが、現在では麺類などするっと食べられてあまり噛まなくてもよい食べ物が増えています。

その結果、子供の頃から噛まない食事をしていると成長・発達の段階で様々な弊害が起こると言われています。

例えば、幼児期に食べ物をよく噛まなければ下顎の発育が不充分となり、上下の歯の噛み合わせが悪くなります。

よく噛むと顎が鍛えられ、顎の骨に付いている筋肉が動き発達します。

ところが軟らかいものばかり食べていると噛まない習慣がつき顎が発達せず顎が退化してしまうのです。

 

そして、噛むことで一番大切にしていただきたいのが「唾液」です。

唾液と聞くと少し汚いイメージがあるかもしれませんが、実は素晴らしい働きがあります!

唾液は血液の中の成分からできています。なので、唾液は血液と同じ情報を持っています。

そして唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)という場所から口の中に溢れてきます。

食物を見たり、その匂いを嗅いだり食べたりすると脳にその刺激が伝わって出てくるのです。

唾液腺は自律神経の影響を受け、交感神経と副交感神経によって自動的にコントロールされています。

リラックスしている時は副交感神経が優位になり、耳下腺・顎下腺からサラサラの唾液がたくさん出ます。

ところが興奮したりすると交感神経が優位になり舌下腺からネバネバの唾液が出るので、口の中が乾きベタベタするのです。

 

それでは、唾液の働きとはどのようなことがあるのでしょうか。

唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれており、食べ物の中のデンプンを消化し、胃の消化酵素であるペプシンを刺激して消化をスムーズにします。

さらに、食べ物のカスを洗い流してくれる洗浄作用や、虫歯を予防してくれる保護作用抗菌作用などがあります。

そして唾液は嫌な口臭も防ぎます

口臭予防の為には、食事をよく噛み、唾液の水分で口臭原因物質を薄めて洗浄しましょう!

 

他にも、よく噛むと味覚などの感覚が刺激され、自律神経が活性化されます。

そのことにより食べたカロリーが燃えやすくなり体脂肪が減っていきます。

さらにしっかり噛むとホルモンが満腹中枢を刺激し満腹感を感じやすくなる為、過食を防ぐことができます!

つまり、噛むことはダイエットにも繋がってきます。

 

このように、噛むことと唾液には素晴らしい効果があることをご紹介しました!

年末年始の過食を防ぐため、是非ご家族で試してみて下さい!

 

それでは、今回も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

2018年も残すところあと僅かとなりました。

本年も大変お世話になり、ありがとうございました。

来年も引き続き「なる鍼灸治療院」を宜しくお願い致します。

どうぞよいお年をお迎えください。

 

 

(担当)南原 真樹子  (参考文献)~Lucky Come 噛む~ ※美健ガイド社