11月号 暮らしに役立つ健康ニュース「からだから」

コラム 11月号 暮らしに役立つ健康ニュース「からだから」

紅葉の美しい季節となりました。朝晩の冷え込みも強まり、肌や喉の「乾燥」が気になる方も多いのではないでしょうか。
乾燥は、肌トラブルだけでなく、風邪やウイルス感染のリスクを高める原因にもなります。
今回は、秋から冬にかけての乾燥対策と免疫力アップについて、東洋医学の視点も交えながらご紹介します。

 

今月の健康ヒント「秋から冬への乾燥対策」

◎乾燥が体に与える影響とは?

東洋医学では「秋は肺の季節」といわれます。肺は「皮膚・喉・鼻」と深く関係しており、乾燥すると呼吸器系の不調が起こりやすくなります。そのため、この時期は「風邪」「咳」「肌荒れ」「便秘」などが増える傾向にあります。乾燥から体を守るには、外側のケアだけでなく、「体の中から潤す」ことも大切です。

 

◎ 食べてうるおう!おすすめ食材

梨  

肺を潤し、咳や喉の痛みを和らげます。

れんこん 

粘膜を保護し、のどの炎症を抑えます。

さつまいも 

胃腸を整え、体の潤いを保ちます。

青魚 

良質な脂で肌の乾燥を防ぎます。

温かいスープや煮込み料理にして取り入れると、体も心もほっと温まります。

 

◎室内の乾燥を防ぐコツ

・加湿器を使って湿度を40〜60%に保つ
・濡れタオルや観葉植物を置くのも◎
・就寝前のコップ1杯の水で喉の潤いをキープ
・マスクを「保湿目的」で使うのも効果的

 

◎東洋医学の手のツボで潤いアップ!

尺沢(しゃくたく)  咳・喉の痛みに

 

太淵(たいえん)   肺を整えて免疫アップ

 

合谷(ごうこく)   風邪予防やストレス緩和に

 

指でゆっくり押して深呼吸すると、リラックス効果も高まります。

 

今月の身体の話「体を内側から守る冬支度」

11月は「朝晩は冷えるのに昼は暖かい」という寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすい時期です。そんな時こそ、「冷え」「乾燥」「疲れ」を防ぐ  “冬支度の習慣”を整えることが大切です。

 

1. 温め方を変えて“冷えない体”に

入浴は38〜40℃のぬるめのお湯で10分程度 の全身浴がおすすめ。体の芯から温まることで血流が改善し、冷えと乾燥を同時に防げます。忙しい日には「足湯」も効果的。洗面器に42℃前後のお湯を入れ、10分ほど足を浸すだけでも全身がポカポカします。

 

2. 睡眠の質を高める  “夜のひと工夫”

・寝る1時間前に白湯を1杯
・就寝前のストレッチで副交感神経を活性化
・乾燥対策には「枕元の加湿器」や「濡れタオル」

質の良い睡眠は、免疫力を上げる一番の近道です。

 

3. 東洋医学で考える「免疫」とは?

東洋医学では、 “気(エネルギー)” が体を守るバリアの役割を果たしています。この「衛気(えき)」が弱まると、風邪を引きやすくなります。鍼灸ではこの“衛気”を整えることで、体が本来持つ防御力を高めることができます。

 

おすすめのツボ

風池(ふうち)  首の後ろの冷え・頭痛に

 

足三里(あしさんり)  体力回復・免疫向上

 

身体を温める飲み物・食べ物

・しょうが湯(蜂蜜を入れると喉にも◎)
・味噌汁やお鍋など“発酵×温活”メニュー
・根菜類(大根・人参・ごぼう)で血行促進

冷たい飲み物より、常温・温かいものを意識しましょう。

 

秋から冬へと移り変わるこの季節。気温だけでなく湿度の変化にも体は敏感に反応します。「乾燥かな?」と思ったら、早めにケアを。毎日の小さな工夫が、冬の健康を守ります。皆さまの日々の健康づくりに少しでもお役立ていただければ幸いです。

 

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