けんこう通信~添加物~
コラム
こんにちは!
近頃は風が強く、週末はとても冷えましたね。
春一番の風が訪れているので、桜が綺麗に咲くまであと少しでしょうか。
花粉はスギからヒノキに変化しているようなので、花粉症の方々は対策を十分にしてお出かけ下さいね!
今日のけんこう通信は「添加物」についてです。
添加物が含まれる食品が多くありますが、それに伴い無添加の食品も多くありますね。
今回は添加物の光と影についてご紹介していきます。
添加物は、材料費や人件費を抑えるために本来必要な物とは別の材料と共に使用されています。
着色料・脱臭剤・防腐剤・化学調味料・乳化剤・保湿剤など他にも様々な物があります。
日本で1年間に消費される添加物の量は国民1人あたり約7㎏にもなります。
また、添加物1つひとつは害が少なくても複数の添加物を組み合わせて使った場合の影響は、はっきりと安全と言えないのです。
添加物によって失われるのは健康だけではなく、家庭の味も失われています。
ドレッシング・ポン酢・麺つゆ・焼き肉のタレなどにも添加物は使用されています。
これらに含まれている旨味調味料により誰が作っても似たような味になってしまいます。
つまり、現代の子どもたちは母の味を感じていないかもしれないのです!
添加物を使用した美味しい味付けの多くは塩・甘味料・酸味料・香料・アミノ酸などで組み立てられています。
人の味覚は本来、色々な旨味を判別できるようにできていますが、添加物入りの食品に馴染んでしまうと「美味しいとはこの味」と、頭に刷り込まれてしまいます。
そして子どもたちの味覚が正常ではなく、味の濃い物が好みの味になってしまうのです。
その結果として失われてしまうのが「健康」です。
素材の味や薄味の物を楽しめなくなるだけでなく糖尿病・高脂血症・高血圧などの生活習慣病にかかるリスクも高くなります。
さらには子ども、孫に至るまで生活習慣病のリスクがかかることになります。
しかし、添加物を使用した食品は安く買える、手軽に使える、手間暇がかからない、見栄えが良いなど、ついつい手に取ってしまう手軽さがあります。
そして、添加物の利点としては非常食として活用できるということがあります。
地震や台風、洪水などの非常時には腐らずに長期間食べられて、命を長らえる食品が求められます。
私たちは添加物による食品で助けられていることも多くあるのです。
台所の調味料を買う時に無添加の物を選ぶことや、野菜は信頼できるお百姓さんから譲ってもらう、家庭菜園をしてみるなど、出来る対策はたくさんあります!
便利になった物ばかりを使用せず、料理のレパートリーを増やす良い機会かもしれませんね。
では、今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
(担当)南原 真樹子 (参考文献)~添加物の光と影~ ※美健ガイド社