けんこう通信~食物繊維~
コラム
こんにちは!
11月も残り1週間を切り、師走の忙しい時期がやってきますね。
そんな時だからこそ食事や睡眠に気を使い、体調管理を怠らないで下さいね!
さて今回のけんこう通信は「食物繊維」についてです!
食物繊維は糖質・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミンの5大栄養素に加え、6番目の栄養素として注目されています。
食物繊維がなぜ身体に良いのか、何をしてくれているのかをご紹介します!
今や日本の食生活はお米や穀類を食べる量が半減し、反対に肉類は1.5倍、脂質は3倍、乳製品は9倍にもなっていると言われています。
その結果、メタボリックシンドロームが問題視されるようになりました。
そこでしっかり食べてもカロリーが多くなく、バランスの取れた日本食が良いのです!
日本食には食物繊維が多く含まれていることが、注目されている理由の1つです。
食物繊維とは根菜類や海藻類に多く含まれている、人の体内で消化されない成分です。
これまでは整腸作用や便秘解消に良いとされる程度でしたが、他にも血糖値の上昇を抑える・血中コレステロールを正常に保つ・ミネラルの吸収を促すなど、様々な働きが認められてきたのです!
食物繊維には2種類あり、それぞれによってその働きは変わります。
水溶性食物繊維は有害物質の吸収を妨げ便として排泄させるなど、健康を保つのに有効な生理作用がいくつも知られており、特に肥満や生活習慣病を防ぐ効果が大きいとされています。
太りぎみな人・糖尿病や動脈硬化を予防したい人におすすめです!
不溶性食物繊維は水に溶けず水分を吸収して数倍~数10倍に膨らみます。
それが腸壁を刺激して腸の運動を盛んにし、食べ物の残りかすをすみやかに体外へ排出します。
排便効果で、農薬や添加物などの有害物質の腸内での滞在時間を短くし排泄してくれるので、「デトックス(解毒)」作用もあります!
大腸がんの予防・肥満・太りぎみの人・便秘がちの人・消化器系の弱い人におすすめです!
便秘が解消されると肌荒れ改善にも効果がありますし、素肌の調子も良くしてくれます。
食物繊維は野菜そのものや皮に近い部分に多く含まれています。
できるだけ皮の近くを残した調理方法が理想的です。
そして、食物繊維は野菜なら何にでも多く含まれているとは限らず、サラダなどによく使われるレタス・キュウリ・キャベツ・トマトなどは実は食物繊維は少ないのです。
多く含まれているのはゴボウ・カボチャ・ほうれん草・ニンジン・インゲンなどの緑黄色野菜と言われています。
海藻にも食物繊維はたっぷりと含まれており、キノコ類やタケノコなどは繊維そのものなのでおすすめ食材です!
一気に食卓を変えていくのは難しいことですが、いつもの食事にもう一品、食物繊維を含んだ品を加えてみてはいかがでしょうか。
毎日少しずつ、身体の調子を整えていきましょう!
では、今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
(担当)南原 真樹子 (参考文献)~6番目の栄養素~ ※美健ガイド社