けんこう通信~減塩~
コラムこんにちは!
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
冷え切った身体を暖めるには、温かい飲み物が欲しくなりますね。
さて、そこで今回のけんこう通信は「減塩」についてです!
高血圧と言われると、減塩して下さいと言われることが多いのではないでしょうか。
しかし、人や生物には塩分は大切なエネルギー源となります。
高血圧の原因は塩分よりも果糖によるものが原因の一つだと言われています。
果糖というのは名前の通り、糖の一種です。
清涼飲料水やお菓子、果物などに多く含まれ、全ての糖の中で最も多く水に溶ける性質を持っています。
この果糖の過剰摂取がメタボリックシンドロームから高血圧への階段を上らせる危険因子なのです!
では、なぜ塩分が高血圧になると言われるようになったのでしょうか。
過去に、日本の高血圧に注目した実験が行われました。
九州地方と東北地方を対象に行われた実験は、一日の塩分摂取量が多かった東北地方で高血圧症が多く発生しました。
しかし、東北地方のように寒い地域では血圧を上げて血液循環を良くしようとするので、身体は自然と血圧が高くなるのです!
さらにその実験では、同じような塩の摂り方をしていても高血圧の多い地域と少ない地域があるということも見逃されていました。
ですが、なぜか日本では「塩分=高血圧」ということが一人歩きしてしまったのです。
別の実験では住民の尿を集め、食塩摂取量を計るという厳密な実験も行われました。
そして「塩だけを減らしてもほとんどの人の血圧は下がらない」という結果になったのです。
塩不足は身体に様々な弊害をもたらします。
新陳代謝の衰え(怪我が治りにくい、肌のツヤがなくなる)
食欲減退(体力の低下、吐き気、便秘など)
筋肉疲労(足腰の痛み、筋肉痛、けいれんなど)
心臓や腎臓の機能低下
女性に関しては、冷え性や不妊症などの症状も現れるといいます。
昔から「敵に塩を送る」「塩らしい」などと言った、日本人の暮らしに塩がどれだけ大切であったかを物語る表現があります。
熱中症対策に塩を食べるというのも、人の身体には塩分が必要だということがよく分かりますね。
減塩は、実は身体に良くない習慣。
私も最近までは減塩が身体に良いことだと思い込んでいました。
これからは減塩減塩と気にしすぎず、塩分を摂取して下さいね。
ただし、だからと言って塩を摂り過ぎないように注意して下さいね!!
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
また次週もぜひご覧下さい!
(担当)南原 真樹子 (参考文献)~塩が泣いている~ ※美健ガイド社