けんこう通信~オイル~
コラムこんにちは!
2月も最終週に入り、少しずつ暖かい日が増えてきましたね。
春がすぐそこまでやってきている証拠ですね!
さて、今回のけんこう通信は料理に使われる「油」についてです。
前回、前々回と、お米やお味噌についてご紹介しましたが、今回は人の身体に良くないとされている油について知っていただければと思います!
まず、油の主成分である脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つに分類されます。
飽和脂肪酸は簡単に言うと常温で固まっている油です。
肉・乳製品・卵などに含まれている油で人間の体温では溶けにくいものです。
不飽和脂肪酸は魚や植物に含まれる油で、いつも液体で体内に入っても固まることはありません。
今では植物性のマーガリンなど身体に良く作られている物が多くあります。
しかし、上記で記したように植物性は液体です。
その液体を化学処理して固まらせ、その過程で出来たトランス脂肪酸が問題なのです!
トランス脂肪酸は摂り過ぎると太りやすく、心臓病・糖尿病のリスクを高めます。
トランス脂肪酸を含んだ食品は酸化しにくいので保存や運搬にとても便利なので、市販のパンや菓子などの加工食品にたくさん含まれています。
なぜ身体に悪いのかというと、トランス脂肪酸は細胞膜に直接悪影響を及ぼすからです。
細胞膜は必要な酸素や栄養を吸収し、老廃物の排泄や情報を伝達する大切な役割を担っています。
ところがトランス脂肪酸が入り込むと細胞膜の構造や動きが不完全になります。
その結果、細胞の動きが悪くなり、細胞に必要なものが流出し、逆に有害物質が侵入しやすくなり、健康に害が出るのです。
現代は脂肪を多く摂った為に、脂肪が血管の中に溜まり、血管を塞いで起こる心筋梗塞や脳梗塞といった病気が増えています。
脳梗塞とまでいかなくても、脳の血流が悪くなり、アトピーなどといった炎症を伴う病気も増えていると言われています。
そこで、やはり和食の力が発揮されるのです!!
和食は少ない油しか使わないとされており、日本人の身体にとても合っています。
食事を和食にし、適度な運動を行い体温を上げることで体内の脂が溶けて排出されやすくなります。
便秘や体調不良、食欲不振の改善にも繋がるのです。
コンビニやファーストフードがよく見られますが、毎日の食事には気を使い、健康に過ごせるように意識してみて下さい!!
では、今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
(担当)南原 真樹子 (参考文献)~オイルショック~ ※美健ガイド社