けんこう通信~肺~
コラムこんにちは!
4月に入りましたね。
新年度、新学期、新しいことを始める良い季節ですね!
しかし、今年の春は新型コロナウイルスにより、外出の自粛・入学式や入社式の中止・東京オリンピックも延期が決定しました。
一人一人が感染への意識を変えなければいけませんね。
さて、今回のけんこう通信は「肺」についてです!
コロナウイルスは咳などの呼吸器症状が現れることが多いです。
そこで改めて「肺」について、簡単にお伝えします!!
まずは肺の構造と役割を見てみましょう。
肺の役目は空気を吸い、酸素を血液の中に送り込むことです。
その酸素で食べ物から摂った栄養を燃やして生命活動を維持するエネルギーを作り出しています。
そして、酸素が燃焼した時に発生した二酸化炭素を口から吐き出します。
この両方の働きを「ガス交換」と呼んでいます。
では、肺の病気や対策についてご紹介します!
気管支に有害物質による刺激が繰り返し長期間続くと気管支が傷つき炎症を起こします。
これが「気管支炎」です。(※有害物質とは排気ガスや粉塵などのことを言います。)
更に、有害物質が肺胞まで入り込み肺胞に炎症が起こると、肺胞の壁が破壊されガス交換が充分に行われず酸素不足を起こし息切れが強くなります。
肺胞が広い範囲で破壊された病気が「肺気腫」です。
そして一番よく耳にするのは「肺炎」です。
肺炎とはウイルスやカビなどが原因で肺に炎症が起こる病気です。
肺炎による死亡者数は日本人の高齢化により年々増加しています。
ついには、ガン・心疾患についで死因順位の第3位となっています。
高齢になると喉の筋肉や嚥下機能が衰えるので、誤嚥により細菌やウイルスが気管に侵入し肺炎になることがあります。これが「誤嚥性肺炎」です。
子どもから大人まで発症しやすい病気の一つに「気管支喘息」があります。
気管支喘息はアレルゲンによって気管支が反応して粘膜に炎症を起こし呼吸障害を招く病気です。
アレルゲンは、ほこり・ダニ・タバコの煙・排気ガス・花粉・動物の毛などです。
ストレス・風邪ウイルスから喘息が起こることもあります。
発作が起こった時、気管支拡張剤を服用することがありますよね。
実はその拡張剤こそが喘息が治らない原因の一つなのです!
拡張剤はあくまで応急処置。根本から喘息が治るわけではないのです。
更に、拡張剤を続けていると気管支は広がり楽になりますが、同時に血管が収縮してしまい心臓に良くありません。
この結果、喘息で亡くなる子どもの死亡原因は喘息よりも薬の副作用による心不全が多いと言われています。
ここまで肺の病気をご紹介しましたが、原因はほこりやカビ、ウイルスばかりです。
まず出来る予防としては部屋の中を清潔に保つということです!
掃除機はゴミを吸ってくれますが、ほこりを細かくして吹き上げてしまっています。
掃除機の回数を減らし、クイックルワイパーなど拭き掃除が出来るものがおすすめです。
掃除は、掃除が嫌いな人にとってはとても苦痛なことかもしれません。
しかし自分の健康と家族の健康を考えてみると、自然と身体が動くのではないでしょうか。
手洗い、うがい、基本的な対策を怠らないこと。
不要不急の外出自粛。
自分が感染している気持ちで行動することが大事だとニュースなどでも伝えられていますね。
皆でこのピンチを乗り越えましょう!!
では最後までご覧いただきありがとうございました!
(担当)なる鍼灸治療院 南原 真樹子
☆神戸市北区・三田市・丹波篠山市・三木市・西宮市・宝塚市の
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